市内の小学校でチラシが配布されましたので、小学生のお子さんがいるご家庭は、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
7/30(火)成田市役所内で開催された「小学生のための 認知症サポーター養成講座」に行ってまいりました。

「認知症サポーター」とは(上のチラシにも書かれていますが)
認知症の人の応援者。認知症を正しく理解し、認知症の人をあたたかく見守り、応援する人のこと!
年齢制限はなく、認知症サポーター養成講座を受講し修了するとなれるそうです。
講座を修了するともらえるオレンジリングは、サポーター(認知症の人を応援します)の証。今回も講座終了後、受講された親子に配布されました。

 

認知症を小学生に伝える講座って、硬いのかな・・・正直明るいイメージではなかったのですが、そうでなく!!!

この日も、17組40名もの親子が、認知症について、終始和やかに学べる時間となっておりました。

少し様子をお伝えしますね~。

 

最初に~お年寄りってどんなイメージ??という話から始まりました。
「忘れることが多くなる」「骨折が増える」「耳が聞こえにくくなる」「しわが増える」など、わかりやすいところから。

【お年寄りになったらこんなに動きずらいのね!】

お年寄り体験では、足や膝に重りをつけたり、背筋が伸びないように固定したり、視野が狭くなるようにゴーグルを装着し、歩いてみました。歳を重ねると、腰が曲がってきたり、足が重くなったりすることの体験です。

子どもたちは、「きつい~!」「動けない~」と第一声。
その後は「お年寄りの方は、歩きづらいんだね」「急ぎたくても急げないんだね」と新たな気づきになったようでした。

 

【認知症とは脳の細胞が死んでしまって起こる脳の病気です】

子どもが分かりやすいようにイラストを交え、わかりやすい言葉で説明がされてあるテキストや映像を使って、「認知症とは??」を学びました。

 

【環境や周りの人の接し方で、認知症の症状が変わります!】

実際にありそうな場面を紹介し、「みんなだったらどう声かける??」と講師の井上先生からの問いかけ。
みなさん想像し、考え、発表した温かい声掛けには、会場中がほっこりしました。
また「周りの人が声をかけたり、手助けをしたり、一緒に探ったりすることで、症状の進むスピードがゆっくりになるんですよ。」とのお話には、多くの方がうなずいていたのが、印象的でした。

 

講師の井上幸子先生

「多くの人に認知症を正しく知ってもらい、老人の方々をあたたかく見守ってくれる人や声をかけてくれる人が地域に増えてほしい。」と、キャラバンメイトとして活動を続けてらっしゃるとのことでした。

 

私も帰宅後、我が子たちに今日の話をしながら、同居していた祖父母のことを思い出しました。
祖母は、だんだん私のことも、娘(私の母)のこともわからなくなってしまっていたけど、「おば~ちゃ~ん、なにいっとんの~〇〇だよ~」と、周りの人たちも笑いながら、そして助け合いながら、生活していました。

 

もちろん見守る人や支える人たちも毎日穏やかって難しいけれど、そこも、みんなで心をよせあいながら・・・。

どこの地域にも、日頃から、さまざまな世代の人たちが交じり合える場所や機会が増えたらいいなと思いました。

 

小学生向けの講座は、毎年夏休みに開催されており、また、認知症サポーター養成講座は随時依頼を受けているそうですよ。

認知症サポーター養成講座|成田市 (city.narita.chiba.jp)

 

最後に、歳を重ねることへの不安ある方も、きっと大丈夫!に変わっていくといいなと祈って!

取材にあたり、ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。

 

By:Mayuco