うーーん。こんな時どうする?(ネット視聴編)
2025年2月25日
『うーん。こんな時どうする?』
子育ての中でちょっと「困ったな。」「○○はいいんだけど・・・でもね、なんか気になる」
という事柄をピックアップし
少しでも子育てのモヤモヤ感を解消できるようにと記事にしていきます。
初の「こんな時どうする?」は
★★★ネットの動画をあまり見せたくないなーと思うけど
ついつい子どもにせがまれて見せちゃうなぁ・・・。★★★
時々ありませんか。
ネット学習のサイトもあったり、子どもたちもすごく興味を持って動画を見ているから、
これが好奇心の目覚め!
と思ったりして画面を見続けさせてしまう事。
でも、さすがに長い時間見せちゃうのは問題だよなぁ・・・。
とちょっと心配や後ろめたい気持ちになったことありませんか?
そして懇情する子どもの大泣きに根負けしてしまうときもあり、見せちゃう自分に
なんだかモヤモヤしちゃう。
そう、そんな時!の事を
市内の子育て関係者に聞いてみました。
お一人目は公津の杜なかよしひろばから!
質問に答えてくださったのは 伊藤 雅子先生です。
「先生、子どものネット視聴って時々悩むんですよねぇ・・」
伊藤先生:しつけ、習慣、文字・・・を親が教えなくても、動画の力を借りて赤ちゃんの頃から身につれられるかもと思うこともありますよね。初めてお母さんやお父さんになり、「子育てはどうしたらよいのか」「遊び方がわからない」ということもあって、「DVDやオンライン動画を見せる」という方法に繋がるのも大きいと思います。そう言った気持ちもすごくわかります。上手に活用できたらいいですよね。
「途中で動画をやめたら、わーー!って叫ばれちゃうと。(動画を)見過ぎだなって思っても、見せちゃうんですよね💦」
伊藤先生:ご飯をつくっている間など、どうしても子どもから離れなければいけない時に、30分くらい動画に頼るのはアリかなとは思います。その時に、「1回だけだよ」と話したり、動画が長いストーリー性のあるものは「特別な時だけ」にしたり、ざっくり計画を立てて見せるなど工夫することが大事です。
朝30分だけ、夜30分だけ、など長く視聴しない習慣を付けることも大切です。
「途中で止める」というのは、3歳くらいであれば、最初から「30分まで」などと約束をして見せているかが、まずひとつ重要なポイントです。わかってもわからなくても、『15分よー』とか『30分よー』とか、時計が読めなくても約束をするかどうかが大切です。
家でお母さんやお父さんと二人きりでいると、おもちゃだけの遊びだけでは退屈してしまうので、一度動画などを見ると「楽しい」と思って見たがるのは当然です。30分だけでイヤイヤしても、「約束した30分で終わり」という習慣を付けないといけないので、「見せない」とはっきりと決めて見せないことが大切です。ここで見せてしまうと、親の迷いが見えるので子どもは見たがります。
泣いて見たいと訴えることもあると思いますが、そんな大変な時は外に出ちゃうのもありです。
お母さんやお父さんが1人で頑張っている子育てに「これはダメ」という事はつらいことでもあり、特に「イヤイヤ期」のときは大変です。小袋にお菓子を入れて、気分転換に外に行って食べたりして、動画の視聴から離れるのもいいと思います。
2,3歳になればエネルギッシュだし、たくさん外で遊ばないと欲求が満たされないときもあります。外遊びの欲求を満たすことで幼児期の心の土台ができるのです。その欲求をDVDやオンライン動画はキャッチしてしまうんですよね。よくできているから。
動画を見せないで、家の中でお母さんやお父さんが遊びに付き合うだけでは、ちょっと無理があったりしますよね。なので、
●外で遊べたらいいですね。
●なかよしひろばにきて遊ぶのもいいと思います。
外で遊ぶことが出来たらいいけれど、お母さんやお父さんも毎日頑張っていて体力がない時もありますし、何かを禁止することで疲弊する時もありますよね。
たとえば1時間外で遊んで1時間なかよしひろばで遊ぶなど、午前中は遊ぶことをメインで過ごして、動画は朝の忙しい時間(ご飯をつくったり準備などの時間)の30分にするなど、工夫すると良いと思います。子どもは毎日の習慣ができてくると対応しやすくなります。おとなのその日の気分で対応が変わってしまうと子どもが混乱します。
なかよしひろばにもぜひ来てくださいね。活発なお子さんは、子ども同士でおもちゃを取り合ったりすることもあるかと思います。でも「申し訳ない」や「大変」と思わないで、めげずに来てください。そこは、なかよしひろばのスタッフも対応しますし、継続してきてくれると子どもも慣れてきて、そのトラブルもわかってくるんです。お母さんやお父さんも、うちの子だけ・・ではないこともわかってきますよ。いろんな子がいてのなかよしひろばですから。みんなで子育てしていきましょう。
市内には3か所のなかよしひろばがあり、親子で遊んだり、スタッフにいつでも子育てなどに関する相談をすることができます。ぜひ、お近くのなかよしひろばに足を運んでみてください。
なかよしひろば・・・
子ども館なかよしひろば(成田市加良部3ー3ー1)
三里塚なかよしひろば (成田市三里塚2 三里塚コミュニティーセンター内)
公津の杜なかよしひろば(成田市公津の杜4-8 もりんぴあこうづ内)
続いてお二人目は、成田市保健福祉館内健康増進課から!
健康増進課田中係長にお話を伺ってきました。
田中係長:メディアや動画が与える子どもへの影響について、ご質問をたびたびいただくことがあるので、こんにちは赤ちゃん事業(生後4か月までの赤ちゃんを対象に、健やかな成長のお手伝いと育児支援を目的とし、助産師や保健師による家庭訪問を行っています。)で訪問した際に「スマホに子守をさせないで」(日本小児科医会発行)というリーフレットを持参し、お渡ししています。
(令和6年4月から、こども家庭センター(子育て支援課内)が担当課となっています。)
ただ、「控えましょう」という事だけでなく、お子さんと2人きりの時間を過ごしているお母さんやお父さんの思いも大事にしたいですよね。携帯の動画視聴をまったくしない、”0”というのは難しいと思います。各家庭のスタンスで、例えば家事をしているときに利用するなど、携帯の動画視聴の力を借りて行っている育児は否定しないように、各家庭訪問の際はお伝えしています。
「親が見せた手前・・・やめる時に泣かれると・・・難しい」とよく聞きますがどうしたらいいんでしょうか?
田中係長:1歳児は言葉を理解するには少し早いので、言っても難しいこともあるかと思います。簡単な約束がわかる年齢、言葉の発達が見られる3歳等には、例えば時計を見て、「長い針が今は7のところにあるけど12までだよ」と伝えて約束を守ることを大切にする。長い針がここに来たらとシールを貼ってみるのもいいかもしれません。そして、出来たらほめる。就学前のお子さんだと、我慢や自分にブレーキをかけることができないときもあるかと思いますが、「ほめる」ことで自信を持たせてあげることが大事だと思います。
ただ、今の動画やメディアにあふれている中で、ママたちが闘えないという時にはどういったところに相談したらいいですか?
田中係長:未就学児ですと、保育士などのスタッフがいるなかよしひろばだったり、健康増進課の保健師もお母さんと一緒に考えさせていただいたりしています。
時間をとってゆっくり相談したい時は、健康増進課(0476‐27ー1111)に事前にお電話いただいた方がよいかと思いますが、お電話だけでお母さまも安心されることも多いです。気軽にご相談いただければと思います。
相談できる場所(健康の事・生活の事など)
●健康増進課 4か月児赤ちゃん相談、10か月児の赤ちゃん相談があります。
●なかよしひろば(市内3か所)
今回はお二人にお伺いし、メディアや動画視聴に対して、とても分かりやすく少しやってみようと思うアドバイスをいただきました。また、悩んだりしたときは、いろいろな相談や行く場所があるという事が一番大事だと思います。初めての子育てだからこそ、みんな同じように心配したり悩んだりしますから、そんな時は市の施設や相談窓口をどんどん活用してみてくださいね。
編集員:Chiku