産後の髪の悩み、予防、対策について

2017年10月6日

出産してホッと一息もつかの間、何だか髪や頭皮に以前はなかったような変化が出てきた・・・。

なんてことはありませんか?

先輩ママたちも、出産後にこんな経験をしているようです。

噂通りに産後に髪の毛が抜けました。あまりに抜けるので怖くなりましたが、忙しくてかまっていられなかった。
・産後の抜け毛は悲しくなるほど多くて驚きました。もうすぐ5年たつのに未だに抜けるように思います。
・今年の5月に2人目を出産しました。産後脱毛が進行中です。入浴中もですが、公共の場でも抜けるので衛生上、とても気になります。

など、産後の髪の悩みは「抜け毛」が多いようです。

今回は「産後の抜け毛」についての予防と対策についてご紹介させていただきます。

髪の基本情報

髪は一定の寿命があり、女性の場合は成長期(4〜7年)、退行期(2〜3週間)、休止期(数ヶ月)のおよそ4〜7年を1サイクルとして常に生え変わっています。

髪は1日に0,3〜0,5㎜伸びると言われ、1ヶ月で1〜1,2㎝、1年で15㎝ほど伸びます。

1つの毛穴からは1〜3本生えていて、1c㎡に150本、全体は700c㎡で約10万本と言われています。

健康な髪でも、1日に50〜150本は抜けます。

妊娠中〜産後の髪の変化

妊娠中から産後にかけて、女性ホルモンの分泌量が変化します。

妊娠中は女性ホルモンのエストロゲンプロゲステロンが増え、髪の成長期になることで抜け毛はありません。

産後はエストロゲンとプロゲステロンが減少し、髪の休止期がおこることで抜け毛が始まります。

個人差はありますが、授乳が終わり、ホルモンバランスが整うまでの3ヶ月〜1年くらいは抜け毛は続いていきます。

健康な状態でも1日に50〜150本は抜けているとお伝えしましたが、産後になると、1日に200本くらいは抜けると言われています。

予防と対策

髪の栄養は血液に含まれています。

髪の毛の根っこの部分には毛乳頭があり、周りを毛母細胞が取り囲んでいます。

その毛母細胞を増やしたり、成長させることがキレイな髪をつくるポイントになります。

以前のような、健康的で美しい髪へと1日も早く戻していくための方法を3つご紹介させていただきます。

栄養(食事)

・ミネラル(亜鉛)

牡蠣、かずのこ、ひじき、きなこ、みそ、豆腐
亜鉛には毛母細胞の分裂(増やす)をうながす効果があります。

・ビタミンA

うなぎ、にら、にんじん、かぼちゃ、肝油、緑黄色野菜

・ビタミンB群

納豆、レバー、セロリ、ほうれん草、こまつ菜
ビタミンA、ビタミンB群には、毛母細胞の成長をうながす効果があります。

睡眠

1日中で毛母細胞がもっとも活動するのは午後10時〜午前2時ごろです。

肌もそうですが、この時間帯に睡眠をとることで健康な髪の成長を促してくれます。

ストレス

初めての子育てや慣れない育児でママにストレスがかかることがあると思います。

以前の子育ては、家族みんな(おじいさん、おばあさん、おじさん、おばさん、年上のきょうだいなど)でしてきました。

それに地域の社会の人たちが、子どもたちをやさしく厳しく見守っていてくれました。

ところが核家族の時代となり、妊娠、出産、子育て、なにもかも初めてのの経験なのに、ママひとりで担うことが増えたと思います。

育児でのストレスにより、交感神経が優位になってしまいます。

交感神経が優位になると、髪の毛に栄養を送る管(毛細血管)が収縮してしまい、頭皮や髪に栄養が届きにくくなってしまいます。

育児ストレスを軽減するためには、ママひとりで子育てを背負わないことが大切です。

パパにも協力してもらい、ママがホッとする時間をつくりましょう。

ママが笑顔で幸せそうに過ごすことで、子どもが笑顔になり、パパも笑顔になり、みんなが嬉しい気持ちになっていきます。

産後のオススメヘアスタイル

産後は個人差はありますが、3ヶ月〜1年は抜け毛があります。

髪の毛が長いほど抜けやすく、分け目もつくため、ヘアスタイルもミディアム〜ロングなど長めの髪型だと抜け毛が気になったり、分け目や前髪が薄く感じてしまいます。

オススメはショートヘア

  • 前髪をつくる。➡おでこを見せないことで、生え際の薄毛を隠す。
  • 分け目をなくす。➡トップ(頭頂部)の髪を短くして、ふんわりとしたボリュームをつくる。
  • ショートヘア➡洗う、乾かすことを大切にしつつ、かける時間は短縮させる。

ショートヘアに抵抗がある方は、肩くらいのボブでも良いですね。

髪が長いと抜ける可能性が高まるので、ロングの方は今の長さよりも短くすることがオススメです。

いかがでしたか。

今回は産後の悩みで多い「抜け毛」の予防と対策、ヘアスタイルについてご紹介させていただきました。

出産前から予防できることも多くあります。

出産後にそのうち治るからと自然に任せず、できることから取り組んでみましょう。

「抜け毛」で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

by  kazama

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