保護司デクノボウの子育て論
2021年09月09日
みなさんは「おこだでませんように」という絵本を知っていますか。第55回青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選ばれた絵本で、いつも親や先生に怒られているばかりいる少し元気のよすぎる小学1年生のお話です。
この本を読み、子どもが大人から怒られるということはどういうものか、私なりに考えるようになり、そもそも親が子どもを怒ったり、叱ったりすることは「正義」なのか「義務」なのか、または「必要」なのかを考えてみました。
よく感情的に「怒る」のはいけないけれど、理性的に「叱る」のはいいという話を聞きます。子どもを社会に適応させていくため、また、子ども自身が社会に適応して生きていくために叱ることは「正義であり、義務であり、必要なこと」であるというのが一般的であると感じます。
一方で、子どもの立場になって考えてみると、例えばお母さんの身長が160cm、2,3歳の子どもの身長が90cm前後だとすると、子どもから見たら、お母さんは倍くらいの身長で、見上げるような巨人です。
叱られると子どもからすると大変怖い思いをしているのではないかと思います。
インターネットで「叱らない子育て」、「怒らない子育て」といったキーワードで検索すると様々な記事がヒットします。
ぜひ、「叱らない」、「怒らない」子育てが広がるといいなと思います。
※保護司とは犯罪や非行を犯した人の立ち直りを地域で支える民間のボランティアで、保護司法に基づき、法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員とされますが、給与は支給されません。
by 保護司デクノボウ