絵本でクリスマスを楽しみませんか?
2017年12月08日
間もなく子どもたちが心待ちにしている🎄クリスマス🎄がやってきます。
お子様と一緒に絵本を読んで気分を盛り上げてみませんか?!
今回、成田市立図書館公津の杜分館の司書、馬場さんと林さんに5冊のクリスマス図書をご紹介頂きました。
対象年齢別に、3歳前後が2冊、4歳~6歳が2冊、大人の方とお子様が一緒に楽しめる絵本が1冊です。
是非読んでみてください!
*司書>>図書館司書さんからのお勧めポイントです。
**感想>>編集員が読んでみた感想です。
🎅3歳前後向け絵本
「ゆうびんやのくまさん」福音館書店
*司書
カラフルで透明感のある色遣いで描かれた作品で、イギリスのクリスマスの雰囲気が伝わってきます。
「パンやのくまさん」など、くまさんシリーズもあわせて読んでみてください。
**感想
くまさんのお仕事を通してクリスマスの楽しい様子が描かれています。絵もとっても可愛かったです。
「ぐりとぐらのおきゃくさま」福音館書店
*司書
有名な「ぐりとぐら」シリーズの中の一冊です。ワクワクする雰囲気がぐりとぐらの表情から読み取れます。
**感想
ぐりとぐらのおうちに来たのは誰かな?と読み進めるごとに想像をかき立てられます!
🎅4歳~6歳向け絵本
「クリスマスってなあに」講談社
*司書
「うさこちゃんシリーズ」で有名なディック・ブルーナの作品です。
文字通り、クリスマスとは何かをシンプルで愛らしい絵とともに説明しています。
**感想
真っ白な表紙に小さな天使の絵がとても印象的です。
クリスマスの起源や本来の意味をやさしく理解できるよう書かれていて、興味深く読めました。
「クリスマス・イブ」ほるぷ出版
*司書
特徴は、オレンジ色・黄色・白色の3色のみで描かれている点です。
サンタクロースは登場しませんが、神聖な雰囲気で子どもをはじめ大人も楽しめる一冊です。
**感想
本を開いてまずオレンジ色がとても目をひきました。
司書さんからお伺いした通り、色遣いと絵がとても綺麗です。
読み進めていくごとに子どもたちのクリスマスへのドキドキ、ワクワクが伝わって来ました。
🎅お子様とご一緒に・・・
「クリスマスソングブックⅠ」偕成社
*司書
ジングルベルをはじめ16曲ものクリスマスソングの楽譜が載っています。
お子様とご一緒に歌と伴奏で楽しんで下さい。クリスマスソングブックⅡもあります。
**感想
ピアノが得意だったら弾いてみたいと思う曲がたくさんありました。
クリスマスをお子様と一緒にピアノで楽しめたら、さらに素敵な日を過ごせそうですよね。
また、司書の馬場さん、林さんから読書について貴重なお話しを聞かせて頂きました。
お子様への読み聞かせの参考にして頂けたら嬉しいです。
Q1. お子様へ読み聞かせをする際の読み方のポイントは?
A.
①お子様の年齢に関係なく、絵を十分に楽しめるスピードでゆっくり読み聞かせること。
②登場人物に合わせて声を変えたりするなど、演技は必要ありません。
③いつものように優しい声で読んであげること。
そして一番大事なのは、おうちの方や身近な人の声で心を込めて読み聞かせをすることです。
Q2.年齢差のある兄弟姉妹への読み聞かせ方のポイントは?
A.
①読み終わるまでに時間がかかり大変かとは思いますが、お子様が選んだ本を上の子から一冊ずつ読み聞かせをしてあげてください。
②ページは下の子に合わせてゆっくりとめくってあげて下さい。
上の子の本を読んでいる間も、下の子は楽しい雰囲気を一緒に感じたり絵を見て本を楽しむ事が出来ます。
みんなで読書時間を楽しんでくださいね。
Q3.小さい頃の読書は子どもの発達においてどのような効果がありますか?
A.
①小さい頃に読んだ本の記憶は、覚えていなくても心の中で積み重なっています。
そして不思議・ビックリ・面白い、などの心の動きや感動を積み重ねていくことで心が育っていきます。
②幼い頃は、絵・ことば・リズムの繰り返しで本を楽しみます。
成長と共に、本の中の絵とストーリーが一体化 して主人公とともに絵本を通して「体験」していきます。現実ではできないことが本の中では体験できます。
③本の中で体験したことが現実に起こった時、心に余裕を持って受け入れられるようになります。また読書がその後の人生を豊かにしてくれると考えています。
絵本から受ける感動をお子様と一緒に大事にしていって欲しいです。
Q4.公津の杜分館のクリスマス時期のおはなし会の予定は?
A.
定例のおはなし会は12月12日(火)と26日(火)の午後3時から1人でおはなしを聞けるお子様を対象に、杜のクリスマスおはなしかいは12月22日(金)の午後2時から小学生以上を対象に、(内容は、オーナメント作り、絵本の読み聞かせ、おはなしの三本立ての予定)おはなし会を開催します。
なお、杜のクリスマスおはなし会のみ定員があり、事前のお申し込みが必要です。
詳細は公津の杜分館までご連絡をお願いします。
Tel 0476-27-7100
https://www.library.city.narita.lg.jp/librarymap/map-kouzunomori.html
Q5.お子様を持つ方々へメッセージをお願いします。
読み聞かせをしている際に子どもが退屈してしまったら、今日はここまで、と途中で止めて大丈夫です。
子どもが読みたい時に読みたい分だけ読書を楽しませてあげてください。
また、子どもが同じ本を繰り返し読みたがったら、何度でも読んであげてください。好きになった本を大切にし、大事に読み聞かせをして欲しいなと思います。
そして子どもは、読書の目的が「字が読めるように」「勉強の為に」ということを嫌がり、このことが本嫌いのきっかけとなる場合があります。
また本を読み終わった後、大人が内容に対して質問や感想を聞くことで、本を読む楽しさが失われてしまうこともあります。
小さい頃は、読書体験を楽しむことが大事です。
「本を楽しむ」というスタンスで、いかに本を楽しめたかどうかで将来読書好きになるかが決まると考えています。
おうちの方、身近な方とお子様が一緒に絵本を楽しめる時期は本当にあっという間です。
楽しかったと言う記憶は必ず残ります。
お子様と一緒に読書の時間を楽しみ、大切にしていって欲しいと思います。
いかがでしたか。
クリスマス絵本をきっかけに読書の大切さを改めて感じ、お子様との読書時間を楽しんで頂けたら嬉しいです。
by えみみん