誰しも生まれたときは、絵に例えるなら「真っ白いキャンバス」ですよね。
そこに、時間と共に経験した様々な出来事が描かれ、それらは感じ方により赤、黄、青などに色付けされていくように思います。キャンバスにどんな絵が描かれるかは、本人の意思はもちろん、周囲の影響も大きく受けることになるでしょう。

保護者が、子どもに伝えることで一番大切なことは、何でしょう?
その一つは、子どもが子どもの力で「生きる力」です。

朝目覚めて夜就寝しますが、その間には生きるための様々な行為が必要です。
わかりやすいのは、掃除、炊事、洗濯などです。
面白いテレビを見て、楽しいゲームをして、、、羨ましいです。でも、それだけでは「生きていけない」のです。
私自身は、学生時代に寮生活を経験したこともあり、それなりにこなしていました。
また、家族ができてからは、朝ごはんの準備と洗濯を済ませてから、仕事に行っていました。

でも、「生きる力」をつけるには、どうすればいいのでしょう?
それは、「実践」あるのみです。
「百聞は一見に如かず」ということわざがあります。私自身も悩んだら、この言葉を思い出し、「何事も経験だ。やってみよう。ダメだったら、ダメなことがわかったんだ。他の手段を探そう。」と、自分に言い聞かせています。

そうすると、「できるかなあ?無理そうだなあ。」と思っていても、意外と「できた!」という場面に遭遇します。人生面白いものです。なんとかなるのです。そのルーチンを繰り返していくと、そのうち「できた!」がたくさんできるのです。

我が家の子ども達は自分の経験からも、「18歳で半ば強制的に一人暮らし」してもらいました。最初は、毎週通って日用品の買い物に行っていました。ですが、そのうち「もう、来なくていい。」と言われてしまったのです。寂しい反面、「生きる力」が備わったのだと感じた嬉しい瞬間でした。

次回の子育ての終わったおじさんの体験記シリーズは、#5:みんな同じ?
読んでもらえるかな?

 

By Frankおじさん