『給食』――みなさんはどんな思い出がありますか?
4時間目になるとただよってくる おいしそうな匂い。
ごはんの減り具合とのバランスに気を使ったカレーの日。
スパゲティだったのか、うどんだったのか、今はふと疑問に思う ソフトめん。
集めてみたものの使い道はなかった 牛乳びんのふた。

すっかり大人になってしまったけど、もう一度味わってみたい!!

そんな思いを叶えてくれるイベントに参加してきました。

なりたの五つ星給食レストラン

成田市では、地域の方に広く学校給食の取り組みを知っていただき、給食を通じて学校と地域がつながるきっかけとなることを願って、『なりたの五つ星給食レストラン』を開催しています。
会場は、市内の小中学校などで、事前に応募した市民の方が参加できます。

“なりたの五つ星”とは・・・?
子どもたちが生涯にわたって健康な生活が送れるよう、学校給食の向上をめざして、

★おいしい
『おいしさ』を第一に考えた給食づくりをしています。
地域でとれる旬の食材を積極的に活用しています。

★たのしい
行事や季節に合わせた献立を取り入れています。
給食を楽しく味わうことから、食に関する指導を推進してまいります。

★うれしい
安心・安全な食材を選び、栄養バランスの取れた体に嬉しい給食を用意しています。
特に和食献立の充実を図ります。

★やさしい
生産者や調理員が愛情を込めて丁寧に作っています。
食べ残しを減らすことで、環境にもやさしい給食をめざします。

★あたたかい
適温で食べられるよう努めています。
手作りを大切にし、あたたかみのある給食づくりに力を入れています。

成田市では、独自にこの『五つ星給食』を掲げているということです。

本日のメニューは昆布ごはんに卵焼き

『五つ星給食レストラン』は、子どものときと同じく“配膳”から始まりました。
この、並んで給食当番によそってもらう感じが懐かしい!

 

この日のメニューは

昆布ごはん
ハム入り卵焼き
おひたし
ごまみそ汁

牛乳


昆布ごはんには豚ひき肉も入っていて意外とボリュームがありました。

 


ハム入り卵焼きは、公津の杜小の昨年度の6年生から提案されたもの。
児童が家庭科の授業で考えた献立を給食に取り入れているそうです。

 


食器には、さりげなくコックさんに扮したうなりくんが!

うす味なんだけど・・・おいしい!

栄養士さんが、この日のメニューについてや 給食を作るときに心がけていること・工夫していることなど説明してくれました。

実際に給食を味わってみると、一つ一つの料理にたくさんの具材が使われていることにびっくり!
そして、確かにうす味なのだけど、物足りなさはなく、おいしい!

そのヒミツを、調理員さんにうかがってみると・・・
例えば、みそ汁では、減塩するために だしをしっかり取り、すりごま、豆板醤、ごま油なども使って うま味やコクを出しているそうです。

子どもたちにいろいろな食体験を

成田市の学校給食について、栄養士さんにお話をうかがうと、やはり最近の子どもたちは和食より洋食を好む傾向にあるということですが、いろいろな食の体験をしてほしいとの思いから、あえて和食や子どもたちには食べ慣れない料理も出すようにしているということです。

余談ですが、「ソフトめんって今の給食にもあるのですか?」と聞いてみたところ、「あります!ミートソースやカレーうどん、肉うどんなどで出ますよ!」とのことでした。
変わってなーい!なんだかホッ。

今回、栄養士さんや調理員さんのお話を直接うかがってみて、栄養面はもちろん『いかに子どもたちにおいしく楽しく給食の時間を過ごしてもらうか』ということに本当に心を砕いてくださっているのだなぁと、強く感じました。
子どものころは、何も考えず毎日当たり前のように食べていましたが、大人になり、子を持つ身となった今、改めて感謝の気持ちがこみ上げてきました。

みなさんも機会があれば、ぜひ『なりたの五つ星給食』を味わってみてください。

※『なりたの五つ星給食レストラン』に参加するには、事前の申し込みが必要です。
募集要項など詳しいことは 広報なりた や、成田市学校給食のHPをご覧ください。
https://www.city.narita.chiba.jp/kosodate/index0186.html

 

by ホリジュン